テニスの大阪なおみ選手が会見拒否した問題で、いろんな方からいろんな意見が出ております。
当初は否定する意見が大多数を占めておりましたが、うつ病を告白すると賛同する方が一気に増え、
否定した方を責めるといういつもの図式となりました(汗)
ただ、プロテニスプレイヤーという「職業」であるということを前提に、私は
「会見拒否しちゃいかんでしょ」という考えです。それもSNS経由というのがさらに問題。
最近の風潮だと、会見を拒否する「権利」もあるという意見もたくさん出るんでしょうけど、
プロスポーツはスポンサーとファンあってこそ、初めて成り立つ職業です。
実力がどんなにあろうとも、スポンサーがつかなければプロとして活躍することはできません。
スポンサーは自社のイメージアップや販売促進のためにスポンサー契約を結びますから、
実力はもちろん、振る舞いや素行についても厳しく評価してから契約します。
ときにはそれ以外にもいろんな条件をつけられます。
また、マスコミもプロである自分を記事にしてくれる存在です。
マスコミが取り上げない=話題にならないのであれば、スポンサーもつきません。
あまりにもゲスな質問はさておき、勝つときも負けるときもあるし、調子のいいときも悪いときもあるのが
人間が行うスポーツの楽しいところであり難しいところですが、その辺の折り合いをつけるのが
「プロ」テニスプレイヤーではないかと思います。
例えが古くて歳がばれます(隠してないけど)が、私はジョン・マッケンローという選手の大ファンでした。
テニスは遊びでしかやっておりませんでしたが、マッケンローに憧れてダンロップMAX200Gという
ラケットを購入したぐらいです。シュテフィ・グラフも使ってたね。
こんなのです。(画像は借り物ですが、実物も実家に眠っております)
当時(中学二年ぐらい)の私には超高級品&高額商品でしたが、お年玉を握りしめてドキドキしながら
買いに行った記憶が蘇ります。
マッケンローの素行は決して良くなかった(笑)けど、それを補って余りあるぐらいの
プレー&愛されキャラだったと思います。
そういう人にスポンサーはつくし、私みたいなのがそれに憧れて商品を購入します(笑)
余談ですが、この影響はいまだに続いており、車のタイヤはダンロップ派です
これがプロスポーツ界におけるビジネスモデルの一つではないかと・・・
それを理解した上で「仕事として契約」しているのでしょうから、それを一方的に破棄するのは
ビジネス上いかがなものかと・・・それが私の見解です。
ただ、鬱に関してはちょっと話が違います。
私の身内にもおりましたし、社員にもいたこともありましたから、本やネットの世界でしか知らない方
よりは理解しているつもりです。
ここからは推測が大部分を占めますが、その経験と反省から言えるのは、
ストレスを相談できる環境が整っていなかったのでは?
ということです。
家族・友人・仲間・チーム・同僚・・・
表現は色々とあるのでしょうが、損得勘定抜きで話ができる人が
周りにいなかったのかな?と思います。周りにいた人を責めているのではありませんよ
以前から試合中に感情をあらわにすることも多かったですし、性格的に自分を責める傾向
があったのかもしれません。
彼女の情報発信のスタイルを見ていると、SNSやスマホに依存し過ぎていたのかも・・・
とも思います。
それが最近の情報受発信の常識といわれるかもしれませんが、相手の顔が見えない状況での
やりとりは、それだけでストレスを感じるのではないかと思います。
エゴサーチとかしたら特に(汗)
彼女にとってプロテニス界がストレスを感じる環境ならば、そこから離れるのも治療の一手ではあります。
世界ナンバーワンになった才能の持ち主ですので、「もったいない」とかいう人もいるかもしれませんが、
本人の幸せなんて本人にしかわかりません。
鬱の症状次第では、それさえも判断できないのが厄介なんですけどね(汗)
ただ、多かれ少なかれ、人はストレスの中で生きております。
大人に限らず、子供だってストレスは感じています。
そんな中で生きていくには、先ほど述べた相談できる仲間がいる環境が大事だと
私は思います。
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