リョーユウ工業株式会社
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SHIRRINGシャーリング(切断)加工

シャーリング(切断)加工とは平行刃によるせん断加工を意味します。
素材が切断される原理は、ハサミとほぼ同じで、”ダイ”とよばれる下刃を固定し、”パンチ”とよばれる上刃を動かして加工物をはさんで切断します。
シャーリング加工は切断機の上刃を加工したいモノに押さえつけることで切断するため、切断面の上部は押さえつけられた跡で丸くなります。この状態を「ダレ」といい、押さえつけられたことで先端が丸い形状になり、手で直接持っても鋭利な部分がないことからケガをする心配はありません。
一方、逆側となる切断面は上刃によって加工物が引っ張られるような状態になり、切断された面は尖った状態になります。この状態を「バリ」といい、鋭利な状態になっているため素手で扱うとケガをする可能性があります。シャーリングカットを行なった後は、怪我防止のため、バリが発生している面に磨きをかける必要があります。

加工の種類

#01

メカ式

素材を切断するための刃を動かす機構が機械で稼働している型式のものを「メカ式」と呼びます。また別名「機械式シャーリング」とも呼ばれ、加工の速度が非常に速いという特徴があります。シャーリングは、切断にかかる機構が単調であるため継続的に使用していく上でメンテナンス性に優れているのもメリットです。
一方で厚板の板金に対応していない機械も多く、厚さ6mm以上のものを切断するのには向いていません。さらに加工音が大きい点もウィークポイントで、長時間の使用は騒音の問題が生じる恐れがあります。

#02

油圧式

素材を切断する刃を動かす機構が油圧で稼働している型式ものを「油圧式」と呼びます。油圧で刃を動かすため、板厚が厚いものでも切断することが可能となっており、加工音も非常に静かです。
一方で、油圧式の機構は動きが遅いため、製品の大量生産を行う際には非常に効率が悪くなることがあるため、用途によって検討が必要です。また、油圧式の機構は油漏れなどの不具合が生じる場合もあるため、日々のメンテナンスを怠らないよう努める必要があります。

#03

コーナーシャー

コーナーシャーとは切断する材料の角(コーナー)部分に対して、切り欠きやせん断を行うための加工機械です。別名でコーナーカッターとも呼ばれており、角部分をV字型や直角にカットすることができ、箱型形状の製品を作成する際などに用いられます。
メカ式(機械式)や油圧式が金属板に対して直線状にせん断するのに対して、コーナーシャーは全く異なる用途で使われるものです。

#04

バイブロシャー

バイブロシャーとは切断する機械の刃を振動させて素材のせん断を行う加工機械です。
メカ式(機械式)や油圧式のシャーリングマシンは直線状の加工のみ可能ですが、このバイブロシャーにおいては円弧状といった曲線状のせん断も可能となります。
近年、レーザー加工機械が普及していることによって、使用される頻度は少なくなっており、新たな製品の発売はなされていないのが現状です。

#05

足踏みシャーリングマシン

足踏みシャーリングマシンとは操作時に足元に設置されているペダルを踏むことで加工用の刃を上下させ、素材を加工する機械です。
シャーリングマシンのなかでは最も古いタイプのマシンですが、亜鉛や銅などの薄い金属板素材や樹脂版などの比較的強度の低い板の加工作業であれば十分に対応が可能です。

加工に用いる設備例

DCT-3065 (アマダ)

3Mシャーリング

M-4065(アマダ)

4Mシャーリング

GS SOS 0380(関西鐵工所)

8Mシャーリング

対応する加工素材

加工実績

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