新年迎えて10日が経過。
受注量は正直少ない・・・(涙)
「2月は忙しくなるよ~」
という明るい話題も聞かれますが、目先の仕事が無いとやはり厳しい・・・(汗)
50人の社員を雇おうと思ったら、固定費(給与)だけでもかなりのものになります。
当社の業務内容・売り上げ規模だと、社員数40人弱が適切だと考えているのですが、
ベテラン達が元気なうちに技術伝承を進めていきたい・・・との想いから身の丈に合わない
求人を続けた結果なので、わかっていたことではありますけどね。
そんな中、先日ファーストリテイリング社が大幅な賃上げを行う・・・という報道がなされました。
タイミング的に総理が年頭の会見で仰ったことに対応した形になりましたが、
このニュースを聞いた皆さんは、どのような感想を持ったのでしょう?
私も年頭に同じことを言いましたが、それでも単純に「凄ぇな」と感じました(笑)
逆に「今まではなんだったの?」とも感じましたけどね(爆)
そして「ウチの会社はいくら上がるかな?」なんてことを
期待を込めて考える人もたくさんいらっしゃるのでしょう(笑)
その感想は人それぞれで構わないのですが、業界は違えど
経営側の人間である私が感じたことを少しだけ書いてみます。
自社の賃上げに期待する方は、まずは自社の営業利益に注目されてください。
ファーストリテイリング社が発表されている営業利益を見れば、
この程度の賃上げは微々たるものだとわかりますし、
自社に賃上げする余裕があるのかないのかもわかります。
余裕が無ければ余裕を作るために
自分は何をしなくちゃいけないか?を考えましょう。
また、今の段階で賃上げすると大々的に発表したのは、まずは対外的に
優秀な若い社員を確保したいという思いを感じました。
一般的?な大企業の1.5倍近い初任給ですからね。
労働人口減少、少子化が叫ばれる中でも、とりあえず応募は山ほど来るでしょうから、
その中から自社が求める人材を吟味して選ぶことができるようになるでしょう。
当然競争倍率はとんでもなく跳ね上がるでしょうね。
社内では社員間格差が広がるでしょうね。
実力の高い社員はどんどん賃上げされ、一般的な実力の社員も給与は増えるかもしれないけど、
差は広がると思います。
「社員みんなの給与が増えるんだからそれでもいいじゃん」
という方もいらっしゃるでしょうけど、報道されている内容は正規社員の賃上げなんですよね。
業績が良いときはまだしも、業績が落ちれば非正規社員の割合を増やす
などして調整してくるのではないかと思います。元々非正規社員が多い会社ですが
いずれにせよ間違いないのは、
自分のスキルやキャリアを高める努力は必要
だということですね。
過去にも人材面でいろんな改革に取り組んできた会社ですからね。
私の記憶だと5年ごとに何かしらの動きがあったように記憶しているのですが、
さてさて、どういう結果になりますやら・・・
ただ、有名な会社のこういう動きは、社会に良い刺激を与えると思いますので、
私的には歓迎ですね。勘違いする人も増えそうですが(爆)
余談ですが、私は働き方改革というものが叫ばれる前は、
正規社員雇用にこだわりを持っておりまして、
当社には非正規社員は一人もおりませんでした。
人件費的には非正規社員を雇った方が会社としてメリットがあるでしょうが、当社の社員には
仕事に対して社員全員が平等に責任をもって取り組んで欲しいとの思いからです。
仕事をやっていると、楽しいことも苦しいことも色々とあるわけですが、
それらを「私はパートだから・・・」などと他人事にせず、同じ立場の人間として
お互いの生活が良くなるように行動して欲しいと思っておりますので、
それを経営理念に盛り込んでおります。
残念ながら、経営理念を会社が社員にしてくれることと勘違いしている社員も
わずかながらおりますが、その辺りもひっくるめて今後も社員が成長できる環境を
提供していこうと考えているリョーユウ工業㈱の社長でした。
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