リョーユウ工業株式会社
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レーザー加工の依頼方法の基礎知識を初心者向けに解説!

ステンレス加工
#レーザー加工#依頼
レーザー加工依頼

レーザー加工は、私たちの身の回りの製品を形作る上で欠かせない技術です。 スマートフォンや自動車、そして身近な日用品まで、様々な製品にレーザー加工が用いられています。

しかし、実際にレーザー加工を依頼しようとすると、専門用語が多く、何から手を付けていいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、レーザー加工を初めて依頼する方に向けて、依頼方法の基礎知識をわかりやすく解説します。

リョーユー工業

レーザー加工とは?

レーザー加工とは

レーザー加工とは、レーザー光線を照射することで、様々な材料を切断したり、彫刻したりする加工技術です。まるで光のはさみで材料を切り出すように、非常に細かな作業が可能であり、工業製品から芸術作品まで、幅広い分野で利用されています。

レーザーのメカニズム

レーザーは、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiationの頭字語で、日本語では「誘導放出による光増幅」と訳されます。つまり、特定の波長の光を人工的に増幅させた光のことです。

レーザーのメカニズム

レーザー加工のメリット

レーザー加工は、その高い精度と多様な加工能力から、様々な分野で活用されています。従来の加工方法と比較して、レーザー加工には多くのメリットがあります。

レーザー加工のメリットは以下の通りです。

  • ミクロン単位の精度で加工できるため精密な部品の製造に適している
  • 切断や彫刻の作業を短時間で行うことができる
  • 材料に直接触れることなく加工するため製品を傷つけるリスクが低い
  • 金属・非金属問わず様々な素材に対応可能
  • CADデータに基づいて複雑な形状の加工も可能

レーザー加工の種類      

レーザー加工は、その用途や加工方法によって様々な種類に分類されます。主な種類としては、以下のものが挙げられます。

レーザーカット

レーザー光を用いて、材料を切断する加工方法です。金属、アクリル、木材など、様々な素材に対応しており、精密な形状の部品や、複雑な図形の切り抜きが可能です。

レーザー彫刻

レーザー光で材料の表面を蒸発させ、文字や図柄を彫り込む加工方法です。製品へのロゴマークの刻印や、記念品の製作などに利用されます。

レーザーマーキング

レーザー光で材料の表面を変化させ、文字や図柄を焼き付ける加工方法です。耐摩耗性に優れ、長期にわたって鮮明な表示を維持できます。

レーザー加工が出来る素材

レーザー加工は、その高い汎用性から、様々な素材に対応できます。どのような素材が加工できるのか以下の通りです。

素材 特徴 用途
アクリル 加工性に優れている ディスプレイ、サインボード
木材 種類豊富 看板、模型、家具
金属 強度が高く、耐久性がある 精密部品、装飾品、工業製品
高級感があり、柔軟性がある 財布、ベルト、革製品
軽量で加工しやすい 名刺、パッケージ
ゴム 弾力性があり、耐摩耗性がある パッキン、ガスケット
プラスチック 種類が豊富で、軽量 ケース、カバー
セラミック 耐熱性、耐薬品がある 陶器、磁器

レーザー加工が出来ない素材

レーザー加工は、多くの素材に適用できる高度な加工技術ですが、すべての素材に対応できるわけではありません。素材の特性やレーザーの種類によって、加工の可否が大きく変わります。

レーザー加工が難しいまたはできない主な素材は以下の通りです。

素材 理由
鏡面加工が施された金属
(一部加工可能な金属もあります)
レーザー光が反射し加工機のレンズを壊す可能性
塩化ビニール (PVC) 塩素ガスが発生
フッ素樹脂 (テフロンなど) フッ素ガスが発生
熱に弱い素材 レーザー照射による熱で変形・溶解する可能性
非常に柔らかい素材 (スポンジなど) 形状が崩れやすい

レーザー加工機の種類

レーザー加工機は、使用するレーザーの種類によって大きく特徴が異なります。代表的なものとして、CO2レーザー、ファイバーレーザー、YAGレーザーがあります。

CO2レーザー

CO2レーザーは、木材やアクリルなど、非金属材料の切断や彫刻に適しています。出力が高く、深彫りや厚い材料の加工が可能です。

ファイバーレーザー

ファイバーレーザーは、金属の切断や彫刻に優れています。高出力で、細い線や複雑な形状の加工も可能です。

YAGレーザー

CO2レーザーとファイバーレーザーの中間的な性質を持ち、金属や非金属の両方に対応できます。

レーザー加工を依頼する前に知っていきたいこと

レーザー加工

レーザー加工を依頼する際、どのような点に注意すれば良いのか、迷われる方も多いのではないでしょうか。ここでは、レーザー加工を依頼する前に知っておきたいことをまとめました。

レーザー加工ではどんなデータが必要?

レーザー加工で、アイデアを形にするために加工データが必要です。データは、図形を数学的な式で表現しており、レーザー加工機が正確に読み取って加工を行います。

加工データは以下の通りです。

ベクターデータ

レーザー加工で高品質な製品を作るためには、ベクターデータの使用がおすすめです。レーザー加工で、アイデアを形にするために必要なデータの一つがベクターデータです。

ベクターデータは、図形を数学的な式で表現したもので、拡大縮小しても画質が劣化せず、レーザー加工機が正確に読み取ることができます。

ラスタデータ

ラスタデータは、画像を小さな点(ピクセル)の集まりで表現したデータで、JPEGやPNGなどが代表的な形式です。

レーザー加工依頼のポイント    

  レーザー工会社を選ぶポイント

 レーザー加工を依頼する際には、様々な点に注意が必要です。慎重に業者を選び、依頼内容を明確にすることが重要です。依頼する際のポイントを詳しく解説します。

実績と信頼のある業者を選ぶ

レーザー加工を依頼する際には、実績と信頼のある業者を選ぶことが非常に重要です。実績や評判、技術力などを総合的に判断し、信頼できるパートナーを見つけましょう。

実績と信頼のある業者を選びかたのポイントは以下の通りです。

  • 高品質な製品: 長年の実績を持つ業者は経験から高品質な製品を提供できる
  • 納期の厳守: 納期管理のノウハウを蓄積しており納期を守れる可能性が高い
  • トラブル対応: 万が一、問題が発生した場合でも迅速かつ適切に対応できる体制が整っている
  • 技術力: 新しい技術や材料への対応力が高くお客様のニーズに合わせた提案をしてくれる

多様な素材に対応できる

なぜ多様な素材に対応できるレーザー加工会社に依頼すべきか? 多様な素材に対応できるレーザー加工を依頼することで、高度で複雑な製品を、短納期で、そして高品質に実現することができます。

多様な素材に対応できるメリットは以下の通りです。

  • 用途に合わせた素材選定: 製品の用途や求められる性能に合わせて最適な素材を提案

複数社から見積もりを取り比較する

レーザー加工を依頼する際、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することは非常に重要です。価格だけでなく、品質、納期、対応の良さなど、様々な要素を総合的に判断し、自社のニーズに合った業者の選び方のポイントを解説します。

複数社からの見積もりを取る際のポイントは以下の通りです。

  • 複数の業者に依頼: 少なくとも3社以上に見積もりを依頼し比較検討
  • 比較項目: 価格だけでなく、納期、品質、対応の良さ、実績などを比較
  • 見積もりの内容: 見積もり書の内容をしっかりと確認し不明な点は質問する
  • 訪問: 可能であれば、工場を訪問して設備や作業環境を確認
  • 実績: 過去の納品実績や得意とする製品などを確認
  • 対応の良さ: 問い合わせに対する対応が丁寧か相談しやすい雰囲気かなどを確認

納期遵守の実績がある

レーザー加工を依頼する際、納期は非常に重要な要素です。納期が遅れると、製品の発売が遅れたり、様々な問題を引き起こす可能性があります。そのため、納期厳守の実績があるレーザー加工業者への依頼方法は解説します。

納期遵守の実績確認ポイントは以下の通りです。

  • 過去の納期実績: 過去の納品実績を詳細に確認
  • 顧客からの評判: インターネットで実際に利用した顧客からの評判を納期に関する評価に注目
  • 生産管理体制: どのように生産管理を行っているのか具体的なシステムやフローを確認

相談しやすい雰囲気か

レーザー加工を依頼する際、相談しやすい雰囲気の業者を選ぶことは非常に重要です。なぜなら、複雑な形状や特殊な素材の加工など、専門的な知識が必要な場合、気軽に質問したり、要望を伝えたりできる環境が大切だからです。ポイントを解説します。

相談しやすい雰囲気の業者の特徴は以下の通りです。

  • 親身になって話を聞いてくれる: お客様の要望をしっかりと聞き、最適な解決策を提案
  • 分かりやすく説明してくれる: 図や模型などを用いて、分かりやすく説明してくれる
  • 質問しやすい雰囲気: 些細な疑問点でも気軽に質問できるような、オープンな雰囲気がある
  • 豊富な経験と知識: 長年の経験と豊富な知識を持っているため、安心して相談できる

レーザー加工を依頼する流れ

レーザー加工加工依頼の流れ

レーザー加工を依頼する際には、いくつかのステップを踏む必要があります。一般的な流れを詳しくご説明します。

色々な問い合わせができる

レーザー加工を依頼する場合に、色々な問い合わせができることは大事です。問い合わせの方法を解説していきます。

問い合わせの方法は以下の通りです。

  • 製品に関すること:対応できる形状、材質、最小ロット数
  • 価格に関すること:単価を下げるための提案を問い合わせる
  • 納期に関すること:急ぎの仕事に対応可能か?
  • 加工方法に関すること:複雑な形状加工が可能か?

見積もり依頼をする

レーザー加工の見積もりを依頼する際、どのような点に注意すれば良いのか、具体的な方法を解説します。

見積もり依頼のポイントは以下の通りです。

  • 製品の詳細:製品名、材質、など明確にする
  • 図面:図面がある場合は必ず添付する
  • 納期:希望納期を明確に伝える
  • 予算:大まかな予算があれば伝える
  • その他要望:特に希望する点があれば、具体的に伝える

担当者と直接会って打ち合わせをする

実際に製品を製作する前に、担当者と直接会って打ち合わせをすることは非常に重要です。打ち合わせを通して、より詳細な要望を伝えたり、疑問点を解消したりすることができます。打ち合わせの流れを解説します。

打ち合わせのポイントは以下の通りです。

  • 事前準備:図面や資料の準備: 製品に関する図面、スケッチ、写真などを準備する
  • 質問事項の整理: 聞きたいこと、確認したいことを事前に整理する
  • 担当者への連絡: 打ち合わせの日時や場所を調整する
  • 自己紹介:お客様自身と、依頼したい製品について簡単に説明する
  • 図面や資料の説明:準備してきた図面や資料をもとに製品の詳細する
  • 質問:準備してきた質問を一つずつ丁寧に確認する
  • 加工方法、納期、価格など、気になる点があれば遠慮なく尋ねる
  • 工場見学::設備や作業環境を確認することで、業者の技術力や信頼性を判断できる
  • 見積もりの提示: 納期や価格、支払い条件などを確認する

レーザー加工の依頼でよくある質問

よくある質問

レーザー加工を依頼する際、どのような点に疑問を持つ方が多いのでしょうか。ここでは、よくある質問とその回答をご紹介します。

レーザー加工の費用はどのくらいかかるのか?

レーザー加工の費用は、製品の形状、サイズ、材質、数量、加工の複雑さ、納期など、様々な要素によって大きく変動します。そのため一概に言えません。

レーザー加工の費用は、主に以下の要素で構成されます。

  • 材料費: 使用する金属の価格や量によって変動
  • 加工費: 加工の種類や難易度、加工時間によって変動
  • 人件費: 設計、加工、検査などにかかる人件費
  • 設備費: 使用する機械設備の償却費や維持費などが含まれる
  • その他: 運搬費、梱包費、試作品作成費など

納期はどのくらいかかるのか?

レーザー加工の納期は、製品の複雑さ、数量、材質、加工の種類、そして依頼先の企業の稼働状況など、様々な要素によって大きく左右されます。

納期に影響を与える主な要素は以下の通りです。

  • 製品の複雑さ:形状が複雑な場合は製作に時間がかかる
  • 材質:特殊な材質は加工に時間がかかる場合がある
  • 企業の稼働状況:受注状況で納期が変動する

どんな図面が必要か?

レーザー加工を依頼する際、正確な図面は、製品を完成させる上で不可欠な要素です。図面がない、あるいは不十分な場合、誤解が生じたり、製品に不具合が発生する可能性があります。

必要な図面の要素は以下の通りです。

  • 寸法: 製品全体の寸法、各部品の寸法、穴の位置や大きさ、寸法を正確に記載する
  • 形状: 製品全体の形状、各部品の形状を明確にする
  • 材質: 使用する金属の材質を明記します。(例:ステンレスSUS304、アルミA5052など)
  • 公差: 寸法の許容範囲を明確にする

初めてでも依頼できるのか?

初めての方でも安心してレーザー加工を依頼できます。レーザー加工会社は、お客様の様々な要望に応えるため、初めての方でも分かりやすく丁寧に対応してくれる体制を整えているところが多くあります。

初めて依頼する際の不安点と解決策は以下の通りです。

  • 図面作成ができない:現物やイメージを元に、会社側で図面を作成してくれる場合がある
  • 材質や加工方法が分からない:製品のイメージを伝えれば、最適な材質や加工方法を提案可能
  • 費用が分からない:大体の予算や希望を伝えれば、見積もり可能
  • 納期が気になる:希望納期を伝えれば製造計画を立ててくれる

リョーユウ工業株式会社にご相談ください

リョーユウ工業

リョーユウ工業では、主にシャーリング(切断)加工、タレットパンチ加工、プレーナー加工、レーザー加工、曲げ加工、面取り加工、溶接加工を行っています。塗装に関しても協力会社を通じて対応することが可能です。

リョーユウ工業の技術

リョーユウ工業は、年間50,000件もの加工実績があり、幅広い素材や形状に対応できることが強みです。また、最新の設備を導入しており、高精度な加工が可能です。さらに、小ロットから大ロットまで対応できるため、様々なニーズに対応できます。

  • シャーリング(切断)加工
  • タレットパンチ加工
  • プレーナー加工
  • レーザー加工
  • 曲げ加工
  • 面取り加工
  • 溶接加工

他社で断られた案件でも、リョーユウ工業なら解決できるかもしれません。リョーユウ工業に依頼しても駄目なら他でもできない最大の信頼をもらえる会社を目指しています。

レーザー加工依頼のまとめ            

レーザー加工は、私たちの身の回りの製品を形作る上で欠かせない技術です。スマートフォンや自動車、そして身近な日用品まで、様々な製品にレーザー加工が用いられています。

レーザー加工を依頼する際によくある質問として、「初めてでも依頼できるのか?」「費用はどのくらいかかるのか?」などがあります。この記事では、これらの疑問に答えながら、レーザー加工の基礎知識をわかりやすく解説しました。レーザー加工の依頼をご検討中の方は、ぜひリョーユウ工業までお気軽にご相談ください!

 

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