ロール曲げ加工で円筒を曲げる際、先端の端部が未加工となる「ハナ曲げ」の問題は板金加工には必要不可欠な技術です。この記事では、この端曲げ加工の理由や方法、ロール曲げ設備との対応ポイント等を徹底解説します。ぜひご覧ください。
端(ハナ)曲げ加工とは?
ロール曲げ加工において、機械で曲げることのできる範囲には限界があり、先端部の端(ハナ)はどうしても平坦なまま残ってしまいます。この未加工の部分を、事前に曲げる技術が端(ハナ)曲げ加工です。
これは、真円度の高い品質を確認し、溶接等の作業を可能にするために必要不可欠な方法となります。
なぜ端曲げ加工が必要なのか?
ロール曲げ加工は、設備の構造的な限界により、先端の端(ハナ)部が平坦なまま残ってしまうという特性があります。この未加工部が残ると、板金加工後の品質が確認しづらくなるだけでなく、他の部品との溶接や組み立て作業で不具合を生じる可能性が高まります。
そのため、未加工の部分の端を事前に曲げる作業が必要となるのです。
ハナ曲げ加工の方法

ハナ曲げ加工を実際に行う方法として、曲げ残る端の部分を加工するため、ロール自体を水平移動させる方法等で、未加工となる範囲を可能な限り小さく曲げるための技術があります。
ハナ曲げ加工と溶接加工の組み合わせ技術
ハナ曲げ加工は、ロール曲げで端の曲げ残りを解消する技術であり、次の溶接加工の工程に必要な技術です。ハナ曲げ技術により、板金の端部が確実に曲げられるため、溶接時の隙間やズレといった注意点が解消され、他の部品との接合が可能になります。
高品質な製品を提供するため、各工場ではハナ曲げと溶接の技術を組み合わせた作業を行っています。
ロール曲げ加工の基礎知識
ロール曲げ加工は、板金加工の技術で、主に3本ロールなどの機器を使い板材を曲げる方法です。円筒や曲面を提供する必要がある商品に対応し、板の厚さや材質、曲げ範囲等、各メーカーがそれぞれの技術実績を確認しながら作業を行っています。
金属加工の工場において、他の曲げ加工と比較し、大きな曲げを可能にするポイントです。
ロール曲げに必要な設備
ロール曲げ加工には、主に3本ロール式の機器、すなわちベンディングロールが必要です。この機械は、板金加工工場の中で板材を曲げる作業を可能にします。
各メーカーが提供する機種それぞれで、曲げ可能な板の厚さや材質、ロールの型式に注意点があり、加工範囲等を確認することが重要です。高品質な商品を提供するため、機器の性能は重要なポイントとなります。
板金加工におけるロール曲げと他の曲げ加工との違い
板金加工におけるロール曲げと他の曲げ加工との違いは、板の先端から端まで連続的に曲げる点にあります。他の曲げ加工が主に型やプレス機を使い、特定の曲げ角度や箇所を加工するのに対し、ロール曲げは複数のロールを使用して徐々に板を湾曲させる方法です。
これにより、長い板金の緩やかな曲線への対応が可能となり、タンクやパイプなど円筒形の品を作成する際に必要な技術です。
下記の記事で曲げ加工について詳しく説明されているのでぜひ参考にしてください。
ロール曲げ加工が可能な厚みと材質
ロール曲げ加工で対応可能な板金の厚みと材質は、工場に設置されているロール機の技術と性能にそれぞれ大きく左右されます。一般的に、厚い板や高硬度の材質を曲げるには、より大型で強力な機器が必要です。
それでは、ロール曲げ加工が可能な厚みと材質を見ていきましょう。
| 材質 | 主な具体例 | 一般的な対応板厚の目安 | 特徴 |
| 鉄系 | SPCC(冷間圧延鋼板)、SS400、SM材、高張力鋼など | 0.1mm 〜 3.2mm(SPCCなど薄板) 〜 25mm以上(SS400など中厚板) | 最も一般的に使用される。材質や厚みに応じて適切な機械が必要。 |
| ステンレス系 | SUS304、SUS316、SUS430など | 0.2mm 〜 9mm程度(材質・機種による) | SUS304は加工性に優れる代表的なオーステナイト系ステンレス。キズ防止のためロール軸の工夫(ウレタン使用など)が施されることがある。 |
| アルミニウム系 | 純アルミニウム、アルミ合金(A5052など) | 0.6mm 〜 9mm程度(合金種による) | 比較的柔らかく加工しやすいが、キズが付きやすい点に注意が必要。 |
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端(ハナ)曲げ加工まとめ
端(ハナ)曲げ加工は、ロール曲げにおいて、円筒品を製作する際に溶接の品質を高めるために板金の先端をあらかじめ曲げる必須技術です。
なぜこの加工が必要なのか、具体的な方法や溶接との連携、そしてロール曲げの基礎知識や曲げ加工との違い、対応材質と厚みを解説しました。この技術を理解し、品質向上にお役立てください。
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